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逃げるは恥だが役に立つ  銑─‖慨中

 2016年年末、新垣結衣と星野源主演で、大ブームになったドラマだ。

 何度か発言しているが、私は連続ドラマが得意ではない。来週も見なくてはならないというプレッシャーが窮屈なのだ。

 しかし、火曜日の夜10時という時間設定が、なんとなく自分の生活スタイルにあったのか、強い意志はなかったものの、気楽に毎週楽しみに見ることができた。

 新垣結衣と星野源が、奇妙な題名を持つドラマの、奇妙な設定を好感度高く、そして可愛らしく演じ、また古田新太、石田ゆり子がむつかしい役柄を自然にコミカルに演じていた。

 そうなれば、原作を読みたくなるのが、人情というものである。

 

 漫画のストーリーは(今現在)概ねドラマと同じ。

 まずは、この奇妙な題名は、ハンガリーのことわざで、「恥ずかしい逃げ方だったとしても生き抜くことが大切」からとっている。

 大学院で心理学を学んだ、森山みくりは、就職難のためなかなか職がみつからない。求職中の娘に、父が紹介したのは、かつての部下・津崎平匡の家事代行だった。

 しかし、みくりの両親は、定年をきっかけに田舎へ引っ越す願望をかなえ、現状を維持したい、みくりは、津崎に「就職先としての結婚」を持ち掛け、津崎はメリットを感じ「雇用主と従業員」という結婚を受け入れる。

  他人に干渉されることを嫌い、マイペースに生きる津崎だったが、適切な距離は良好な関係を築き、みくりの妄想的愛情表現に押され、徐々に恋愛感情が芽生えていくという物語である。

 

 彼氏に「小賢しい、偉そう」という捨て台詞を残されてふられた経験から、恋愛の良いところだけが欲しいと、どこか、形式から恋愛をつかもうとする、森山みくりのピュアで積極的な妄想。

 自身を「プロの独身」と位置付ける、有能なエンジニアであり、京大卒の高齢童貞、津崎平匡。

 そこに、ゲイで洞察力がある沼田、美人で有能、企業で社会的成功をおさめたがゆえに処女のまま閉経をむかえた、みくりの伯母、土屋百合、結婚にメリットを感じないイケメン、風見涼太がからみ物語は進んでいく。

 文字で読むと、なかなかあられもない言葉での表現にはなるが、人との関係、社会での立場をけして一面的にとらえず、それぞれの価値観、立場、そして人と出会い、触れ合うことで変化していく様子を、精神面、そしてスキンシップの両面からとらえていく。

 それぞれの心の在り様は、リアルで、赤裸々で、ゆえに、胸に迫るものもあり、コミカルさで軽く読ませる部分も含め、なかなかの物語だ。

 

 「在り様」に「結論」を持たせることが可能なのか。この漫画はどんなふうに終わるのか。

 楽しみのような、そうでないような。

 

 ドラマは終わってしまったが、彼らの人生を、楽しみに見守りたいと思っている。

 

 

 

            

 

           書籍データ 海野なつみ 講談社 201306 〜 201610

| 10:16 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0) |
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