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マザーレイク

どんな映画だったのか? と問われれば、良い映画だったと答えよう。

琵琶湖の景色はどこまでも美しく、その風景を背景に、初恋と家族への思い、友情が交錯する。

関西弁とひとくくりにされて、出来の悪い大阪弁で代替されることの多い、滋賀弁が、きっちり滋賀弁として物語を盛り上げていた。

鶴田真由演じる主人公の伯母が、地元では有名なスーパー平和堂で働いており、見慣れた制服、ハトのマークが使われている。自然だけでなく、暮らす者が目にする風景、滋賀のすべてを映画は映し出していた。

滋賀への愛を存分に感じる映画。

とはいえ、つまらないという人にも共感してしまうのも事実。

最後の結論が、極めて前時代的。

琵琶湖の恐竜びわっしーを見た男の子は、夭折した母の才能を受け継ぎ写真家になるわけだが、大きな賞をもらって、ヨーロッパで数年暮らすと言う。東京に引っ越していった初恋の女の子は、滋賀に戻ってきて小学校の先生になる。

男は、才能を認められ外国へ、女は、地元で教師。

なんで、外国に行く必要があるのか? 亮介、お前の地元への愛はどこに行ったんだ?

なんと、型通りでつまらない成功が頂点として描かれていることだろう。

爽やかで、琵琶湖の風景の邪魔にならないという利点はあれど、なんだか、なんのポリシーも感じない。

私の一番の不満は、父のその後が描かれていなかったことだ。

写真家として認められていた妻が早く死に、夢のない自分が生き残った。その負い目の中で、妻に少しでも近づきたいと、会社を辞めテレビ局に勤め、姉に食べさせてもらっている。妻の見たもの、子どもの見たもの、それを感じ、突きつけられたた父はその後どうなったのか。映画にはヒントもない。

よくあるストーリーを寄せ集めているから、みんなそれぞれの経験と既視感で補てんして、物語が破たんしないのだろうなと思う。

それでも、やっぱり琵琶湖は美しい。

そんな映画である。

 

          

          

           2016 日本 監督 瀬木直貴 キャスト 内田朝陽 鶴田真由 別所哲也

| 15:22 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
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