ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
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フェリシモ出版 おはなしのたからばこ ミニ版
「おはなしを持ってお出かけしよう♪」がコンセプトの小さな絵本である。
明らかに大人向きというもののあり、子どもも楽しめるというものもあり、そして子どもも楽しめると思うけどちょっとシュールすぎるのではないかいなぁというものもある。

今回手に入れたのは7冊

『児雷也 がまにのって』飯野和好 2008
パラパラめくる感触を十二分に楽しめる。話がとんでいくところも、活字の大きさでなにやら押しつけがましく語ってくるところも、大衆的な講談の良さがある。

『くぎのスープ』菱木晃子 / スズキコージ 2008
ケチケチばあさんが、旅人の知恵にしてやられるスウェーデン民話。してやられたのに、ばあさんが得をしたと思って心躍っている姿は、どこか滑稽でもあり、人の幸せなんてそんなもんかもなと思わせてくれる。コラージュと絵本の大きさが、小さな世界とシンプルで平板な物語を表し、そのことが不思議な奥深さを感じさせる。スズキコージ好きにはたまらない目が回るような世界。7

『おいしいおかゆ』富安陽子 / 尾崎幸 2008
ふしぎなお鍋の呪文を知らないために、おかゆがとまらなくなる、あの有名なグリム童話。
静かで陰気な絵と少し笑いを含んだ大真面目な文章とが相乗効果が面白い。

『犬の目』桂米平 / いとうひろし 2008
上方落語。目が痛むと言って病院を訪れた男の目を取り外して、医師は、洗ったり乾かしたり。ところがどうもサイズが合わなくなって、犬の目をかりてはめ込むという話。いとうひろしの絵は、面白いのか怖いのか。なんとも魅力的。

『三枚のカード』 谷川俊太郎 / 下谷二助 2008
日本の昔話「三枚のお札」のアレンジメント。一人遊びにたけた男の子が、鬼婆に会いたいと、おじさんの財布からカードを三枚抜き取り夜の街に飛び出していく。そこであった、高層ビルに住む女、そして、鬼婆。なんだか、ゲームの世界へのリモコンの扱いや、最後がバスのカードでおじさんのもとへ帰ってくる感じも魅力と言えば魅力なんだけど、こうしてあらすじとして提示するのが一番面白そうかもしれないなぁと思う。辻褄の合わないどこか危うい世界観、そして自由さは楽しめるけれど、谷川俊太郎ということで期待しすぎたか・・・。

『白雪姫』 岩瀬成子 / 荒井良二 2008
岩瀬成子の文章に、荒井良二が絵をつけるとは! それだけで、なにか新しいことが始まりそうで気持ちが躍る。物語はスタンダードなグリム童話の白雪姫ではあるが、その期待に応える魅力がある。岩瀬成子の美しい湿度のある文章と、荒井良二のおもちゃ箱の中の秩序が定番の物語に新しい可能性と新鮮さをもたらしている。

『赤ずきん』 いしいしんじ / ほしよりこ 2008
もはや赤ずきんではない物語。「あたい赤ずきん」という女の子、マグロ船に乗って海のどこにいるかわからないジローと付き合っている。「おおかみ」という名前の透明な犬がいる。赤ずきんは、ジローと自分にしか見えない。なんとも、ハスッパで脈略のない赤ずきんだ。そこが魅力ともいえるのかもしれないが、哲学としては食い足りない。ともあれ、1970年代の世界観が楽しめる。
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドではないけれど、あんた、あの子のなんなのさ♪ という感じである。


| 16:38 | 絵本 | comments(0) | trackbacks(0) |
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