ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
<< February 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - | - |
ポインセチアは まほうの花 メキシコのクリスマスのおはなし
 明日はクリスマス。
 メキシコの山あいの村にすむファニータは、父親が失業し弟たちにプレゼントを買ってあげるお金もない。周りの浮き立った空気かから取り残されていくファニータの気持ちが、変わらない友だちの言葉への小さな屈託と、周りの大人たちの変化によって描き出されていく。
 メキシコでは、クリスマス前の九日間、夜になるとみんなで歌いながら近所の家を訪ねて回るウポサダのお祝いがある。そして、クリスマスの日には、イエスさまに贈り物を持って教会に行くのだ。
 イエスさまに贈り物もないのに、教会に行くことは出来ないというファニータに、母親はその心こそがイエスさまへの贈り物だという。しかし、教会まで行ったファニータは、やっぱり気後れして教会の中に入ることができないでいる。
 教会の石の天使像が、自分の羽の周りにある葉をイエスさまへの贈り物にすればいいと語り掛けてくる。
 ファニータが、教会の中に入っていくと、いつの間にかそれは、真っ赤な花束に変わり・・・。

 それが、クリスマスとポインセチアの結びつきの始まりとのことだ。ポインセチアがメキシコ原産だとも知らなかった私にとって、この、クリスマスにはポインセチアというあたり前の風景の起源がメキシコにあったということに驚いた。
 もちろん、メキシコでは雑草のようにポインセチアが生えていたと作者が語るように、風景としてある花なのだろうと思う。ポインセチアを語るための物語だと思ってしまえば、元も子もないわけだが、信仰を語るのなら、安直に美しい心が、美しい花になったというものでも良いだろうにと思う。
 天使の羽根の周りにあったのは葉っぱであった。クリスマスの奇跡は、その葉っぱを美しい赤に染めたのだ。葉っぱの形状のまま、血のように激しい赤に・・・。その色と形に、ファニータの強い気持ちが現れているようでドギマギする。
 ポインセチアは、花の代替ではないのだなぁと今更ながらに思う。この伝承を知ったせいで、ポインセチアの空恐ろしいほど清らかで強い赤に特別な情念を感じずに見ることは出来なくなりそうである。


             
        書籍データ ジョアンヌ・オッペンハイム 文 ファビアン・ネグリン 絵
              宇野和美 訳 光村教育図書 201009
| 23:49 | 絵本 | comments(2) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| | - | - | - |
久々にお邪魔しました。
たくさんの絵本の紹介ありがとうございます。
受け狙いのものが増えてきて、図書館に入れる絵本も選ぶのが難しくなってきたと感じています。
ここは「上質」の絵本を紹介していただけて、ありがたいです。
これからもどうぞよろしゅうに(*^_^*)
| 草の香り | 2015/01/11 17:26 |
草の香り様

ご来店ありがとうございます☆
そう言っていただけると、素敵な本の応援団冥利につきます。
今後ともよろしくお願いいたします!
| ゆかちゃん☆ | 2015/01/11 22:03 |









 
この記事のトラックバックURL

http://yukareview.jugem.jp/trackback/799