ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
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自分の頭で考える・考えたことを言葉にする
 昨年に引き続き、地元小学校で授業をさせていただいた。低学年、中学年、高学年にわかれて、三時間である。
(昨年の模様はこちら → http://yukareview.jugem.jp/?eid=729 )

 今年は、すべての時間に、古田足日さんの『おしいれのぼうけん』(童心社)のことを冒頭に話した。
幼稚園、保育園の現場で読み語られ、また、家にあるという声も多い本作であるが、彼らにとっては、すでに、年齢とともに卒業した本。それを、再度、スピーカーである私のような児童文学を学ぶものにとってどれだけ大切な一冊であるかを語ることによって、登場人物の年齢と、読者の年齢とは同じである必要はなく、精神的成長とともにより深く読めるということを伝えたいと思った。
 古田足日さんのプロフィールとともに、思春期と終戦、敗戦の記憶から、「自分の頭で考える」ということを常々いっておられたことを紹介し、そのためには、考えたことや感じたことを言葉として捕まえ、人に伝えることも訓練していかなければならないという話をした。


                  

 紹介した本を抜粋して紹介すると、
 『おまたせクッキー』 参考 http://yukareview.jugem.jp/?eid=365
 『ぜつぼうの濁点』 参考 http://yukareview.jugem.jp/?eid=299
 『いるのいないの』 参考 http://yukareview.jugem.jp/?eid=213 

『いるのいないの』は、装丁自体が、子どもたちの気持ちをダイレクトにつかむようで、「それ、読んで〜!!」と叫ぶのを聞くのは、なかなか良い気分だった。

 手ごたえとして感じたのは、少し背伸びする読書。
 高学年への紹介の本として、『なないろレインボウ』 参考 http://yukareview.jugem.jp/?eid=791 をリストに加えてみた。中学生の女の子の入学から一年を追った物語だが、すでに中学校に行く自分を意識している高学年の子どもたちには、どんな中学生になるのかな? すてきな先輩はいるのかな? 違う小学校から来た人たちと友達になれるのかな? といった悩みや憧れは自分のものとして響いたようで、紹介後、手に取る子供たちが多かった。
 また、『逢魔が時のものがたり』(GAKKEN 巣山ひろみ・作 後日レビュー予定)については。中学年では、少しむつかしいかもしれないと躊躇したが、不思議な世界への入り口と、身近なだれかが抱えている闇の描かれ方の魅力は十二分に伝わり、子どもたちの反応が一番よく、「その本、ほしい!」「図書室にあるのか教えて」などという声が多かった。
 「私ね、逢魔が時って言葉、知ってるよ」と言ってくれた子もいたりして、小説世界の楽しみのみならず、美しい日本語の言葉と意味についても共有することができた。

 三時間続けての授業は、少し疲れるけれど、とても刺激的で勉強になる。
 うれしい時間をいただけたと感謝している。
 
| 23:27 | 講演会 | comments(0) | trackbacks(0) |
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