ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
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なないろレインボウ
 中学での新生活。なんだか憂鬱で、ため息ばかりついていた、七海は、自分と同じように不安そうな女の子を見つける。その女の子、いろはの視線の先。
「さっき、虹、出てたね」
で、始まった、七海といろは、二人の友情。

 いたって普通の女の子。プリクラを取りに、ショッピングモールに子どもだけで行くのが大冒険で、カッコいい先輩への憧れ、携帯電話、誘われてやってみた応援団。ちょっと子どもに見える男子の横顔が、突然男らしく、素敵に見える瞬間。

 大きな事件は起きないけれど、気持ちの揺れと、緩やかに寄せては返す、クラスメイトの存在、学校行事。誰もが、自分と他者を感じるからこそ起こる小さな摩擦と、うっすらとした心の痛み。

 過度なものが何もない二人の存在が、確かな友情を結ぶ時、自分らしくあることが、この上なく愛おしく思えてくる。

わたしといろはは、見た目も性格もちがうけど、同じところがいっぱいある。
だけど、似てるからって、友だちになったわけじゃない。ちがうところがあっても、なにもかも話をしてくれなくても、べつにいい。
『虹を見つけたら、教えてあげたい』
おたがい、そう思えるだけで、じゅうぶん。
どうしてそんなかんたんなこと、今まで気がつかなかったんだろう。


 一緒にいることがすべてだった時代が、ここにある。
 



                                              
                                      書籍データ ポプラ社 宮下恵茉 201404
| 23:01 | 児童文学 | comments(0) | trackbacks(0) |
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