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オバケの長七郎
 五歳の長七郎は、しろくて丸いオバケ。
 上手く飛べないし、消えることもできないし、嬉しいとピンクになってしまうので人を怖がらすこともできない。
 そんな長七郎と、一緒に暮らすことになった、古道具屋の源ジイ。二人の日常を描く。

 長七郎を供養して成仏させようとするおしょうさんへの源ジイの言葉が良い。

「うるせえ! きげんよくメシくって、へぇこいてわらっているようなヤツは、オバケじゃねえ! たとえオバケだとしても、こいつは、生きているオバケだ!」

 オバケは人とは長く時間を共有できないのが物語の常識であった。
 だからこそ、人は限りある命の切なさを思い、今流れる時を考えた。

 しかし、この物語は違う。
 オバケの長七郎は、確かな存在として、源ジイと出会い、共に生きていく。

 そんな単純な事実が、なんとも幸せな気持ちにしてくれる。
 語り口の良い8編の短編連作。

 

                     オバケの長七郎 (福音館創作童話シリーズ)
            書籍データ 福音館書店 ななもりさちこ 作 くむらなおよ 絵 201206
| 22:22 | 児童文学 | comments(0) | trackbacks(0) |
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