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劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日
 タイムワープ技術を駆使し、過去を調査・記録する機関「タイムスクープ社」
 時空ジャーナリスト・沢嶋雄一が、時代の大きな流れの中で、確かに生きた、歴史に埋もれた名もなき人々を取材する姿を描く。
 NHKのドキュメンタリードラマ風歴史教養番組「タイムスクープハンター」の劇場版である。

 「本能寺の変」直後の京都にタイムワープした沢嶋が、混乱し無法地帯になった、京都、滋賀で取材を行う。織田信長の天下統一の拠点となりながらも、完成からわずか3年で焼失したとされる幻の名城・安土城の謎は解き明かせるのか?

 
島田久作のあざとい演技は、相変わらず素晴らしかった。博多の豪商・島井宗叱を演じた上島竜兵の意外な熱演とあいまって、お遊びのような真実のような、ドキュメンタリーのよう虚構のような、不思議なリアリティを成功させていたと思う。
 
 自分を「わらわ」と呼ぶ、夜鷹姿の
志乃(実はタイムワープをつかって歴史的に大切なものを盗むオルタナスナッチャー)の存在は中途半端だったし、タイムスクープ社研修生の細野ヒカリが、安土城落城にこだわる意図も見えてこない。
 歴史を修復するために、沢嶋が訪れる、1985年と1945年にいたっては、風俗は巧く描かれているものの、スケ番やヤンキー、慰問袋をつくる婦人会の面々も極めて平面的に滑稽に処理されている。物語としては、このチープな逃走劇がコントのようで、良い刺激になっているのは確かだが、「名もなき人」を掘り起こすはずのお前がそんなんでいいのか? なんて意地悪も言いたくなる場面ではある。

 言いたいことは、いろいろあれど、面白かったというのが最終的な結論だ。
 
タイムスクープ社の歴史調査は二つの組織に別れている。
 「歴史上の大事件や有名人物の調査」をアーカイブする「第一調査部」
 「名もなき人々の営みの調査」をアーカイブする「第二調査部」
 沢嶋は、「第二調査部」で働くことを誇りに思っており、研修生の細野に自分の歴史への思いを語るシーンは好感を持った。
 タイムスクープ社の制服がカッコイイ。
 そして、安土城跡と、彦根城の映像をふんだんに見ることができる。
 それで、いいかな? と思わせてくれる映画である。
  
                        劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日の場面カット画像
                                  中尾浩之 監督 2013 ギャガ
| 22:21 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
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