ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| | - | - | - |
DREAMGIRLS
 ブロードウェイ・ミュージカル「ドリーム・ガールズ」を見た。
 ダイアナ・ロスとスプリームスをモデルに描かれたといわれている、ミュージカルで、1982年にトニー賞を受賞。2007年には、ビヨンセ・ノウルズ主演で映画としても大ヒットした。

 三人の少女が、スターになることを夢見てオーディションを受ける。
 ショービジネスという綺麗ごとでは渡れない世界。
 彼女たちは、音楽界転身の野心を持つカーディーラー・カーティスに導かれスターの階段を登り始める。三人の少女のリーダー格だった卓越した歌唱力の持ち主・エディは、パワフルに自分の思い通りの道を切り拓いて行くカーティスと恋に落ちる。
 しかし、カーティスの目にうつっているのは、美貌のディーナだった。
 彼は、野心と恋を重ね、ディーナをリードボーカルにし、白人にも聞き心地の良い、新しい「売れる」ソウル音楽を売り出していく。そんな中、パフォーマーとしても女性としても傷を負ったエディは、あがき苦しみ、恨み、バランスを崩して、カーティスと、カーティスの意見に同意した仲間たちから、華やかな光の中から去ることを宣告されるのだ。
 恋も仕事も同時に失ったからこそ、一人、歩き出さなければならなかったエディ。
 恋も仕事も同時に得たにも関わらず、スターという不特定多数の欲望の奴隷にならざるを得なかったディーナ。
 強く願うことは、常に、自分を傷つける。
 しかし、前にすすむことを諦められなかったのは、歌と人生が表裏一体であったからだろう。
 その迷いの無さを、才能と呼ぶのであれば、それはあまりに過酷な贈りものだ。

 私は、この物語が好きだ。
 恋と仕事の近さ。才能と人生の近さ。友情、血の繋がりと、歌と仕事の近さ。
 どれにも逃げられない救いのない近さを抱えながら、彼女たちは歌う。
 そのパワーと、哀しさと、生命力が好きなんだと思う。
 すべてを失うかもしれないリスクを孕んだ優越を才能と呼ぶのだ。
 
 "One Night Only"  を聴いていると涙が溢れる。
 エディのソウルフルなバージョンにも、ディーナのディスコサウンドバージョンにも、人生がある。
 
 舞台は、声が直接何かを鷲掴み揺さぶってくる。
 なんだか、二時間ずっと泣いていた気がする。


 
         

         

   カーテンコール中は、写真OKとのテロップ。
  ちょっとびっくりしながらも、激写。素敵な演出に感謝。
| 21:08 | 舞台 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| | - | - | - |









 
この記事のトラックバックURL

http://yukareview.jugem.jp/trackback/674