ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
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いっちゃん
  ひとつめこぞういっちゃんには、あんまり友だちがいない。
 だけれど、一人だけ大事な友だちがいる。
 それは、のっぺらぼうのののちゃん。
 みんな、ののちゃんと結婚するの? とからかう。
 ののちゃんは、わたしが美人で可愛いから、やきもちをやいているのだと言うけれど、のっぺらぼうだから、正直、そうなのかどうかわからない。
 だけど、ののちゃんは、ドッチボールもとびばこも一番で、授業中よそ見していても叱られなくて、いちゃんには羨ましく憧れの存在。
 人間たちは、いっちゃんを「かため」というけれど、ののちゃんはそれはおかしいと言う。
 のっぺらぼうの自分は「目なし」だけど、四つ目のお兄さんからみたら、人間のほうが「かため」だと、割り算も得意なのだ。
 多いことや少ないことを自慢しあったって仕方がない。

 毅然としたののちゃんが魅力的。
 異差を、個性とかいう問題ではなく、マイノリティとしてとらえ、その人であることの基本として迷い無く定着させている。
 ののちゃんの、表情のわからなさが、クールである。

            いっちゃん (エルくらぶ)
         書籍データ エルくらぶ 二宮由紀子 文 村上康成 絵 200706
| 21:51 | 絵本 | comments(0) | trackbacks(0) |
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