ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
<< December 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
松竹大歌舞伎
 近くの文化プラザで、歌舞伎の巡業公演があったので見に行ってきた。
 花道もない舞台に、中村吉右衛門とは・・・と、思いつつ、巡業ならでは時間配分と客層(具体的には、子どもが多く、遅れてくる人がかなり多い)に戸惑いながらの鑑賞になった。

 中村歌昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露
 中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露
 の口上もあり、華やかな巡業である。

 演目は番町皿屋敷と、連獅子

 ☆
番町皿屋敷
 赤坂山王神社、旗本で白柄組の青山播磨が、敵対する町奴の幡随長兵衛の子分から喧嘩を売られ、一触即発のところを伯母に諌められる。伯母は、血気盛ん過ぎる播磨を心配し、そろそろ落ち着くべきだと、縁談を勧めるのだった。
 しかし、播磨は腰元お菊と恋仲の関係で、その気はない。
 他方、播磨の屋敷では、縁談の噂話を聞いて不安になったお菊が、播磨の本心を確かめようと、家宝の皿を割る。
 なんで、そんなことになるのかなぁという展開だが、そこは、恋という魔物というところか。無軌道な行為に、吉右衛門の清々しい若者らしさを備えた演技が不思議な納得感を感じさせる。
 最初はお菊を許す播磨だっが、お菊が故意に皿を割ったことを知り、自分の心を試されたことが許せず、手討ちする。

 皿屋敷伝説を踏まえながらも、近代の恋愛物語として新たに作られた岡本綺堂の新歌舞伎とのこと。試された男が、メンツ、プライド、複雑な怒りの中で、恋人を殺し、恋を失うまでの物語。有名な、皿を数える幽霊とは無縁・・・夏らしい怪談だと思い込んでいたので、少し残念。
 知らぬとは恐ろしいもの。

☆連獅子
 文殊菩薩の浄土と言われる唐の清涼山に架かる石橋にやって来たのは、狂言師の右近と左近の親子。手獅子を携えたふたりは、親獅子が仔獅子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってきた子だけを育てるという故事を踊る。
 その後、ふたりの旅僧が現れ、互いの宗派が違うことがわかると宗論を始める。やがて、親子の獅子の精が現れ、獅子の狂いを勇壮に舞い納める。
 この獅子の毛振りが見どころの長唄舞踊を、この度襲名を果たした親子が、実生活さながらの迫力で演じていた。


                                    

| 19:03 | 舞台 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| | - | - | - |









 
この記事のトラックバックURL

http://yukareview.jugem.jp/trackback/633