ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
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サガン   悲しみよ こんにちは
 「自由を定義したら、それはもう自由ではないわ」

 シルヴィ・テステューが、サガンの人生を演じている。
 それは、自分の人生に何の規制ももうけず、しかし、孤独で、不自由に生きたフランソワーズ・サガンという生き方に対する、愛をもったアプローチともいえる。

 処女作『悲しみよ こんにちは』がベストセラーになり、億万長者になったサガン。彼女のお金を、文字通り湯水のように使うトリマキたち。ギャンブル、コカイン、二度の結婚と離婚、借金、同性愛、生死をさまよう自動車事故。
 その疾走感、危うさ、孤独は、見るものに、極めてピュアな、哀れみと、ジェラシーという相反する感情を抱かせる。

 私は、サガンを、小説とポートレートでしか知らないが、内気そうに微笑む立ち姿や、神経質そうに髪を触る姿。嫌われることがわかっていても、言ってしまう言葉。強いと思われることへの自負と恐怖。彼女の小説を読んでいないファン。そして、小曲だという評価。サガンは、自分の作品の小さな評価に傷つき心を乱す。
 波乱と虚飾に彩られた、孤独に満ちた映画だ。

 深い共感や自己投影ができるようにはつくられていない。
 サガンの生き方を眺めながら、自分を感じるしかない。

「 書くことは 危険な情事に似ている
 官能的な衝動だ
 妥協を知らない魅力的な男と−
 関係を持つのと同じだ
 時にためらい 時に勇気をもって近づく
 自分を裸にして 登場人物と1つになり−
 考えを共有する
 それを書くために−
 部屋で白い紙に向かう
 想像力が奔馬のように 頭を駆けめぐる
 駄馬でもいい 調子外れの曲でもいい 」

 書くこと・・・その行為さえ、サガンを幸福にはしてくれない。
 



              サガン-悲しみよ こんにちは- [DVD]
                 ディアーヌ・キュリス 監督 2008年 フランス


         
           こちらは、実際の。フランソワーズ・サガンの肖像☆
      
| 23:26 | DVDなど | comments(0) | trackbacks(0) |
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