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ぴんとこな 一  続刊中
 友人を待つ時間ができてしまったので、以前から、梨園を描いた少女マンガがあると聞いていて気になっていた『ぴんとこな』を手に取ってみた。
 ハズレだと嫌だから、まずは、一巻だけ。

 表題の「ぴんとこな」は、歌舞伎用語。
 上方和事の役柄の一つで、やわらかな色気を持ちながら「つっころばし」のように女性的にならず、立役のきりりとした強さを持った役をさす。
 『伊勢音頭恋寝刃(いせおんどこいのねたば)』の福岡貢(ふくおかみつぎ)などがその代表とされているたしい。福岡貢は和事で表現される二枚目の色男だが、元は武士のため、強さのある「ぴんとこな」で演じられる・・・とのこと。

 モンスター的に変わっているマイペースで、モテそうにない女の子(でも、素材としては可愛い)と、アイドル的美少年の恋愛というのは、最近の少女マンガのパターンの一つ。
 
 こちらもそのパターンを踏襲していて、歌舞伎界の御曹司・河村恭之助と、門閥外ながら実力人気共に注目されている澤山一弥の、歌舞伎に詳しい元お嬢様で、今は貧乏な千葉あやめをめぐる三角関係の物語だ。
 あやめが、魅力的かと問われれば、そうでもないのだが・・・。
 オレ様で自惚れ屋のくせに、父にコンプレックスを持ち、寂しがりの恭之助も、野心家で努力家の一弥も、ありがちなキャラではあるが、ツボは心得ている感じ。
 ヤル気のない舞台をつとめる恭之助の容姿と家柄に、劇場に観にいくまでのファンたちが騙されるわけはないと思うのだが(男前だから寛容に許すことは、大いにあってもだ!)、そのあたりは、読者層と歌舞伎の遠さなのだろうとも思う。
 みんな一途で、自分の悩みに一生懸命なところが心地よい。

 まずは、及第点。続きを読んでみようと思う。



         ぴんとこな 1 (Cheeseフラワーコミックス)
               書籍データ 小学館 嶋木あこ 201003
| 23:59 | 漫画 | comments(0) | trackbacks(0) |
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