ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
<< September 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
かようびのよる

 知り合いと「おすすめの絵本」について話をしていた時に、ふと思い出した本。
 1991年カルデコット賞受賞作。

 文字として与えられる情報は、曜日、そして時間。

 火曜日の夜・・・いったい、何が起こるのか。
 蓮の葉に乗って、宙を飛んだ「かえる」たち。
 彼らは街を目指す。
 日付が変わろうとする時間帯、人々は、眠る前のひと時、日常とも非日常ともつかぬ時間を過ごしている。気配に気付く人、気付かぬ人。
 動物たちは、その気配を全身で感じ、大騒ぎする。

 雄弁で、物語のある「かえる」の表情。
 彼らは、自分の身におこった不思議を享受し、傍若無人に街を飛び回る。

 それは、日が差し、夜が明けるまでのミラクル。
 彼らは、朝の光の中で、私たちがよく知っている場所、姿に戻っていく。

 夜の暗闇の中で、こんなことは起こっていないと誰が言い切れるのだろうか?
 そして、また、火曜日の夜はやってくる。

 目を凝らせば、今週の火曜日の不思議に選ばれた何者かが、空を飛んでいるのだ。

           かようびのよる
   書籍データ 福武書店 デヴィッド・ウィーズナー 作 当麻ゆか 訳 199201

| 21:47 | 絵本 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| | - | - | - |









 
この記事のトラックバックURL

http://yukareview.jugem.jp/trackback/262