ぜひぜひ読んでほしい本のショートreviewをUPします!
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初夏の創作講座
  日本児童文学者協会関西センター主催「初夏の創作講座」(6月23日、エル・おおさか)参加のため、今日のレビューはお休み。

 長編教室の実作合評会。
 9編の力作が集まり、議論白熱! 充実したものとなった。私にとっても、大好きな生原稿を前に至福の時間。ここの参加された方々の作品と、今度は、出版本として出会えたら、何よりの幸せだと思う☆

 私にとって、同室していただいた、作家・中川なをみさんの、作品評は、今までの私の常識を打ち破り、今後の読書の指針ともなってくれると思われるものであったので紹介しておこうと思う。
 それは、男子高校生の性を扱ったものだった。かなりのところまで書いているにも関わらず、美しく品位を持って描かれており、また、性を介してしか描き得ない人間関係と哀しみが描かれていた。しかし、この作品は個人として面白いという視点だけで論じることはできない。この作品が商業出版を考えた時、それは「児童文学」として、倫理的制御とどう折り合うかという部分を持たざるを得ないからである。
 私にとって、それは、児童と呼ばれる読者の興味にとどまらない性を描いているか、手渡す者の嫌悪を超えた普遍性が描いているかという作品としての質をは論じることができても、さらに、その倫理的制御を越えられるかという部分は、生原稿の段階で、どう判断すればいいのかという迷いでもあった。
「SEXがテーマだと児童文学ではムツカシイ。なぜなら”児童”はSEXでは完成しないから」中川なをみさんの評は「人間を徹底的に描け」という冷静で熱いメッセージでもあった。
 私は、この評に深く感じ入ったのである。
 人間を描かねばならぬことは、あらゆる作品にいえることでもある。しかし、児童がSEXで完成しないという捉え方は、圧倒的に人間を描かなくては作品自体が完成しないということになる。
 そういう意味では、さらに書き直し熟考、推敲が必要な作品であった。テーマの素晴らしさに感じ入ってばかりはいられない。何かを打ち破らなければ生まれることのできない作品は、テーマが素晴らしいから、他の少しの欠点は後から付いてくるだろうという甘えは許されないのだと思い知った評でもあった。
 
       
| 04:12 | 講演会 | comments(4) | trackbacks(0) |
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今回の講座では、大変お世話になりました。
同人参加者一同、感謝いたしております。

講師のお立場も、大変だったことと思います。
年寄りやら若いのやらが居てね。

ある意味では面白かったです。
別な立場からの評を伺えて。

昨日は同人の女子会なるものを我が家でしました。
講座の続きの話で盛り上がり、
ついに朝帰りのメンバーも出た次第。
参加して良かったねって。
私? 相変わらずの低温動物です。

アホな話。
あれから北新地の第2ビルまで行ったのに
大阪新文学会がしてない!
日にち間違えてました。
月の最終土曜日、夜6:30デシタ!
| 小川 みど里 | 2012/06/27 13:45 |
小川みど里様

お久しぶりにお顔を拝見できて嬉しかったです。
「講師」なんていわれると、本当に、どうしていいのかわからないのですが、中川なをみさんに見守っていただいて、好き勝手な話をさせていただきました。

後藤竜二さんが、生原稿が好きだと、よくおっしゃっていましたが、生原稿は、本の装丁がついた物語にはない、生き物のような、切ると血が吹き出るような、生々しい命の輝きがあるように思います。私も、生原稿が大好きだなぁって思える会でした。

女子会、いいですね! 次回はぜひ寄せていただきたいなぁ。まずは、大阪新文学会ですかね☆ ぜひ近々!
| ゆかちゃん☆ | 2012/06/30 08:33 |
北村先生
ご無沙汰いたしております。フェイスブックに登録して児童文学フォーラムに承認していただいたのですが、それきりなにもしていませんでした。
今日、久しぶりにフォーラムを覗いていくと、ずうっとカーソルが下に下りていき、あれあれこれは2年前の創作講座のときのものだ!と気づいて開いたみたら・・・
あのときに教えていただいたことの半分も理解していなかった自分を先生のこのページで改めて気づかされ、感じ入っています。

あのときの作品は人間の部分を加筆してひとまず同人誌に発表したのですが、読み手の立場にどこまで近づいているかという部分では、まだまだ課題の多い作品になっています。

今年も児童が初めて出会う性を描きたいと思って提出しましたが描き切ることはおろか、どこまで描写していいのかが定まらなくて中途半端なものになってしまいました。マニアックになっているよ、と中川先生からおことばをいただきました。

いまも児童文学のなかの性を描きたいという思いは強くて、難しいテーマではあるのですが、人間の部分を圧倒的に書くこと、そこに立ち返って挑戦していきたいと思っています。
思いがけず先生のページに辿りつけたこと、とても感謝しています。突然の書き込み、どうかお許しくださいませ。
| ともえかず代 | 2014/07/14 02:15 |
ともえかず代 様

2年も前になるのですね。
2年前に自分が書いたものが、ちゃんと残っていて、再び、人とつなげてくれる有難さを思いました。
2年前の自分の熱い気持ちを再び感じさせていただいた書き込みに感謝します。
| ゆかちゃん☆ | 2014/07/15 22:45 |









 
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