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一遍上人
 「仏との結縁」を万人に教えるための遊行する一遍上人の物語。

 自然の様子は美しく、ウド鈴木の放浪の聖姿もなかなか絵になっている。

 しかし、妻を手篭めにされたと勘違いする武士の心のありようも含め、人の感情も時代背景も、一遍上人の遍歴も、「踊り念仏」のカタルシスも、すべてが中途半端で物足りなかった。

 人を救うのでなく、仏がすでに共にあることへの「気付き」を伝えるのだという論をはじめ、印象的な台詞が散見されるだけに残念。

 「踊り念仏」の鐘の音の中、リズムと念仏、踊りと共に仏との結縁に陶酔していく民衆の危うさも、一遍上人の個人的悲しみの背景にされてしまった感があり、胸に迫るものがなかった。
 一遍上人の遍歴、歩いた道という年表的側面と、教えを伝えるための意思や苦難といった人となりを知るには良い映画なのかもしれない。


                          
                             秋原北胤 監督 2012 日本映画
| 21:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0) |
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